トピックス「知ってる?温泉ミニ知識」
温泉の分類の要素
温泉は「十湯十色」と言われるぐらい泉質的に多様であり、厳密に言えば2つとして同じ泉質の温泉はありません。
温泉を浸透圧やpH、温度により以下のように分類することで、温泉の特徴(情報)を知るのに役立っています。
浸透圧、液性・泉温の表記順は施設により異なります。
浸透圧による温泉の分析
入浴をしたときに温泉の成分が体内に取り込まれるかどうか(生体細胞内外の物質の移行)ということは、温泉の浸透圧に大きく影響します。人間の細胞液(体液)に等しい濃度の水溶液を等張液と言いますが、それと比べて浸透圧が高い温泉が低い温泉か、または同じくらいの温泉かということで温泉が分類されています。
つまり、高張性の温泉は成分が体に浸透しやすいため、薬理効果は高まりますが湯あたりしやすく、逆に低張性の温泉は体に優しいお湯であるといえます。
低張性 | 要存物質総量8g/kg未満 |
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等張性 | 要存物質総量8g/kg以上10g/kg未満 |
高張性 | 要存物質総量10g/kg以上 |
液性による温泉の分類
温泉が湧出する時の水素イオン濃度(pH値)によって、温泉は酸性、弱酸性、中性、弱アルカリ性、アルカリ性に分類されています。
一般的に、酸性の温泉は火山地帯の火山性の温泉に限られる傾向があります。
美肌の湯、美人の湯と言われるような「つるつる感」のある温泉の多くはアルカリ性または弱アルカリ性で、温泉成分の重曹や炭酸ナトリウムなどの影響によるものです。
酸性 | pH3未満 |
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弱酸性 | pH3~6未満 |
中性 | pH6~7.5未満 |
弱アルカリ性 | pH7.5~8.5未満 |
アルカリ性 | pH8.5以上 |
泉温による温泉の分類
温泉が地上に湧出したときの温度、または採取した時の温度を泉温といいます。泉温により温泉は次のように分類されています。
泉温が25℃以上か25℃未満かによって広義の温泉か冷鉱泉かに分類されます。25℃以上の温泉(広義)はさらに34℃、42℃を境にして、低温度、温泉(狭義)、高温泉に分類されます。
冷鉱泉 | 25℃未満 |
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温泉(広義) | 25℃以上 |
低温泉 | 25℃~34℃未満 |
温泉(狭義) | 34℃~42℃未満 |
高温泉 | 42℃以上 |