岐阜発!温泉博物館第8話 美濃帯の中のマンガン鉱山について
美濃帯を構成する岩石の一つであるチャートは、遠洋の深海底に放散虫というプランクトンの珪質の殻が堆積してできた岩石であり、熱帯地方の深海底からプレートに乗って現在の位置まで運ばれてきました。チャートが堆積するとき、深海底で熱水活動が起き、チャートの堆積物周辺にマンガンなどの熱水鉱床を形成しました。マンガン鉱床はチャートとともにプレートによって運ばれました。
美濃帯の中にはそのようにしてできた多くのマンガン鉱床が知られており、かつてはマンガン鉱山として稼業した所も少なくありません。